こんにちは。ちむです。

10月に入り朝晩は冷え込むようになりました。

雨が降るごとに気温が低くなり、秋の気配がぐっと近くに感じますね。
半袖?長そで?着る服に悩む季節でもあります。
あちらこちらでハロウィンの飾りつけを目にするようになりました。

またこの時期に気になるのは衣替えではないでしょうか?
夏服が登場する機会もまだまだありそうで全部は片づけられないけれど、冬服も出しておきたいところですね。

クローゼットやチェストの中が夏服と冬服がごっちゃになるのが嫌なので、全部入れ替えました。
まだ出番がありそうな夏服たちだけ衣装ケースへ入れています。洗濯戻ってきたら衣装ケースへ。着るときは衣装ケースから取り出します。完全に出番がなくなったらそのケースごと上の枕棚に上げるだけなので、簡単ですし、秋冬に入れ替わってることで、見た目もすっきりします。

みなさん「ニッチ」という言葉を知っていますか?
名前は知らなくともおしゃれなカフェや新築のお家などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
私も家づくりを始める前は「ニッチ」という呼び名は知りませんでしたが、「おしゃれなくぼみ」絶対に作りたい!と思っていました。

今回はニッチについてです。

ニッチとは

「ニッチ」とは、小物や絵などの飾り棚として使うために壁の一部をへこませた部分のことをいいます。 西洋建築で厚みのある壁をえぐって作ったくぼみの部分で、彫像や花瓶などが置かれてきました。 「壁龕」とも呼ばれ、古代ローマ建築でよく用いられた技法であります。
平面は一般的に半円か長方形で、上部には半ドームやアーチなどをかけることができます。

ニッチは、建物の構造や強度に影響のない場所に壁の厚さの範囲内で作ることが多く、奥行きは10cm前後のちょっとしたスペースです。大工さんの工事で大きさや形を自由に作ることができ、インテリアのアクセントとしても人気があります。

ニッチを作る場合、追加の建材や強度を保つための補強が必要となる場合があり、通常の壁よりも建築費用がかかることがあります。また、すべての壁にニッチを作ることはできません。

ニッチの用途は

  • オブジェや花瓶などの飾り棚として利用する
  • 収納棚を取り付ける
  • 照明のスイッチやインターホン、給湯器のコントロールパネルなどをまとめて収める
  • 本や小物を収納する
  • ダイニングとキッチンを仕切るキッチン腰壁に設置して、ダイニングテーブルを片付ける

ニッチの活用法

飾り棚

本来の用途である飾り棚として使用方法。ニッチの中に写真や、季節ものの飾り、お花などを飾ることで日常に彩りを与えてくれます。

スイッチをまとめる

近年人気を呼んでいるニッチの一つが、ドアホンやスイッチ周りのニッチ。
「スイッチニッチ」と呼ばれています。

ニッチがない状態でドアホンやスイッチなどが並んでいると、それぞれの大きさが異なるためになんとなく雑然として見えますが、ドアホンや照明のスイッチをニッチの中にまとめるとかなりすっきりとまとまった印象に。

また、奥まった位置にスイッチがあることで、不意に壁に体が当たってスイッチを誤って押してしまうリスクも少なくなるでしょう。

照明のスイッチやインターホン、給湯器のコントロールパネルなどをまとめてニッチ内に収めることでスッキリと見せることができます

壁を凹ませたニッチ内にスイッチを設置するので、横から見た時に壁からスイッチが出っ張らず見た目が整います。給湯器などを交換した際にはスイッチの大きさも変わってくるため、余裕を持った大きさのニッチにしておくと安心です。

 キッチンの立ち上がり

対面キッチンやダイニング一体型キッチンの場合、キッチン台の向かい側や横にダイニングテーブルと置くレイアウトにする方も多いことでしょう。

近年、このキッチンの立ち上がりの部分にダイニングテーブルの高さに合わせてニッチを作り、調味料やウェットティッシュなどを置いておけるようにするケースが多く見られます。このタイプのニッチは、一部のファミリー向けの賃貸住宅でも取り入れられるほど一般化しています。
我が家もキッチンカウンターにニッチをカウンター前には細長いニッチを二か所作りました。
側面にはスマホの充電やPC作業もしやすいようにコンセントを付けました。
ニッチには、どうしても散らかりがちな文房具などの小物を小物入れに入れて収納しています。
テーブル横のニッチは食卓でよく使う調味料と、学校の連絡帳などにすぐにサインや判子ができるようにペンとハンコ、それとメモ帳もそろえて置いてます。「あれ?どこ行った?」と探すストレスと手間がなくなるので便利です。

収納スペース

本や小物を収納する場所としても使えます。壁の中に収めるため、新たに家具を設置する必要がなく、狭い場所であっても収納を確保することができます。

ニッチにおすすめの場所

玄関

家の顔ともいえる玄関。家族や来客が家に入ったときに真っ先に見える場所です。
季節に合わせてインテリア小物やお花を飾ることで、訪問した人に華やかな印象を与えられます。
また上部におしゃれな照明を設置すれば、来客時に好印象を与えるポイントにもなります。

実用面でもすぐれています。
置いたか忘れてしまいがちな鍵や、宅配便が届いたときに使う印鑑などの定位置とすることで、必要なときにすぐに取り出すことができます。

トイレ

ニッチを設置し、芳香剤や予備のトイレットペーパー置き場として使えば、トイレを広々と使うことができます。

収納だけでなく小さな観葉植物を飾れば、清潔感のあるおしゃれなトイレ空間に仕上がります。

キッチン腰壁

ダイニングとキッチンを仕切るキッチン腰壁にニッチを設置することでダイニングテーブルがすっきりと片付きます。ティッシュなどさっと取り出すことができて便利です。

近年、このキッチンの立ち上がりの部分にダイニングテーブルの高さに合わせてニッチを作り、調味料やウェットティッシュなどを置いておけるようにするケースが多く見られます。このタイプのニッチは、一部のファミリー向けの賃貸住宅でも取り入れられるほど一般化しています。

ニッチのデメリット

ニッチはホコリがたまりやすく、掃除の頻度が増えるのが一番のデメリットと言われています。
ニッチにリモコンなどを置いている場合にはホコリがたまり、故障の原因になることもあります。


以下は、ニッチを設置する際によくある失敗例とその対策についてご紹介しますので、参考にしてください。

サイズが小さすぎる・大きすぎる

失敗例:飾り棚や収納として使う予定でニッチを作ったのに、サイズが小さすぎて希望の物が置けなかったり、逆に大きすぎてスペースを持て余してしまったりすることがあります。

対策:ニッチのサイズは、用途を明確にしてから決めることが大切です。例えば、飾り用なら置きたい雑貨のサイズ、収納なら入れる物の高さ・奥行きを測ってから設計しましょう。

設置位置のミス

失敗例:玄関のニッチに花瓶を置こうと思っていたら、ドアを開けるたびに当たってしまったり、トイレのニッチが座ったときに視界に入りすぎて落ち着かないなど、配置に失敗することがあります。

対策:設置する壁の位置と視線、周りの動線を考慮して配置を決めましょう。ドアの開閉や家具の配置と干渉しない位置を選ぶことがポイントです。

使いづらい高さに設置

失敗例:使いたい物が取り出しにくい、または見えにくい高さにニッチを作ってしまい、結局使わないという事態になることがあります。特に収納として考えている場合、毎回手を伸ばすのが面倒に感じることも。

対策:使用目的に応じて最適な高さを選びましょう。一般的な目線の高さ(床から90~150cm)      を基準にし、実際にその場所でどのくらいの高さにするか確認することをお勧めします。

湿気が多い場所でのカビ発生

失敗例:浴室やトイレ、キッチンなど、湿気が溜まりやすい場所にニッチを設けたことでカビや汚れが発生し、掃除がしにくくなってしまうことがあります。

対策:湿気の多い場所では通気性を考慮するか、タイルや防湿素材を使用することを検討しましょう。また、防水性のある素材を使うことで掃除がしやすくなり、カビの発生を防ぎやすくなります

配線や配管と干渉する

失敗例:壁の中に配線や配管が通っていることを確認せずにニッチを設けた結果、工事の際に干渉してしまい、修正にコストがかかったり、ニッチの位置を変更せざるを得なかったことがあります。

対策:設計段階で壁の中の配線や配管の位置を確認しておくことが重要です。配線図や配管の設計図を施工会社に確認してもらい、ニッチが設置可能な場所かをしっかり見極めましょう。

コンセントやスイッチの設置位置と被る

失敗例:ニッチを設置した壁面に、スイッチやコンセントを設けたいと思っていたが、ニッチを作ってしまったことで希望の位置に設置できなくなり、不便に感じることがあります。

対策:スイッチやコンセントの位置は、ニッチの設置前にしっかりと確認しておきましょう。特に、キッチンや玄関などの実用的なニッチでは、照明スイッチやコンセントの有無を先に決めておくことがポイントです。

装飾目的で使いにくい

失敗例:インテリアのアクセントとしてニッチを設置したものの、飾る物のサイズや雰囲気が合わず、逆に不自然なスペースに見えてしまったり、シンプルすぎて存在感が薄いと感じることがあります。

対策:あらかじめ飾りたいものや使いたいアイテムをイメージしておきましょう。ニッチの背面に違う色の壁紙を使ったり、飾る小物の種類に合わせてサイズを決めると失敗しにくいです。

照明計画のミス

失敗例:ニッチを目立たせるために照明を取り入れようとしたものの、照明の位置がずれていたり、思った以上に暗くなってしまい、せっかくのニッチが目立たなくなることがあります。

対策:照明の取り付け位置と明るさを慎重に検討しましょう。間接照明やスポットライトを取り入れることで、ニッチ全体を均一に照らすことができ、おしゃれに仕上がります。

まとめ

ニッチはおしゃれな空間を作るための素敵な要素ですが、設計ミスがあると後悔につながることもあります。設置前には、使用目的、配置、高さ、素材、配線との兼ね合いなどを十分に検討し、設計士や施工業者とよく相談しながら進めることを心がけましょう。そうすることで、満足のいくおしゃれなニッチ空間を実現できます。

ニッチをおしゃれにするためのポイント

照明の設置

ニッチ内に照明を取り付けると、ライトアップされて特別感が増します。ダウンライトや間接照明を使うと、小物や絵が一層引き立ち、空間全体がおしゃれに見えます。

壁紙やタイルを使ったデザイン性アップ

ニッチ部分に異なる壁紙やタイルを使うと、アクセントウォールとして視覚的なインパクトを持たせることができます。家全体のトーンと調和させるか、あえて異なる色や柄を用いてデザイン性を高めるのもおすすめです。

奥行きとサイズに注意する

ニッチの奥行きが深すぎたり、サイズが大きすぎると、かえって圧迫感を感じさせることがあります。例えば、リビングであれば飾り棚のように浅めのニッチ、キッチンでは収納を考えて少し深めにするなど、設置場所ごとにサイズを工夫しましょう。

取り入れる際の注意点

耐力壁には設置できない

ニッチは壁の一部をくり抜くため、家の構造上重要な耐力壁や柱の部分には設置できません。どこに作れるかは、建築士や工務店に相談し、構造的な問題がないことを確認することが大切です。

ニッチの魅力

スイッチ類をまとめて収納したり、テーブル周りの小物を収納したりと実用的な活用も魅力のひとつではありますが、私はニッチの魅力は「空間を飾れる」「飾る」と楽しめることだと思います。

数十センチの小さな世界ですが、置くものによってガラリと印象が変わってきます。

あえてサイズの小さな小物を置いて余白も楽しめます。

木との相性も抜群で雰囲気UPします。

陶器との相性も抜群です。

小さなものをポンとおくだけで、ニッチの中の世界が変わりますし、ニッチの空間をさりげなく飾るだけで、広い空間全体のアクセントになります。
実用的な面ももちろんですが、さりげなくお洒落な空間作りを目指したいかたには、ニッチを作ることをぜひお勧めします!
おしゃれでかわいい空間が手軽に作れて楽しめるのがニッチの魅力かなと思います。

魅力がある分、失敗すると大きな後悔につながる箇所でもありますので、設置前によく検討してから設置をしてお洒落なニッチを楽しんでくださいね。

インスタグラムでもニッチについてUPしていますのでご覧くださいね。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

ちむでした。

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