私の唯一の後悔、ベランダ|本当に必要かどうかを考える
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1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」と言いますが、今年も早いものでもう2月中旬です。
2月は寒さが一番厳しい時期ですが、今年は暖かいですね。
最近は明らかに冬とは違う暖かい日差しを感じる事が多くないでしょうか?
春の足音が聞こえてくるようになりました。
私の家は大きな窓からたくさんの日差しが差し込むので、余計に春を感じるのかもしれません。
春・・・長く厳しい冬が終わって暖かくなり、新芽が芽吹くころ。
春は前向きなイメージのある季節ですが、少し切ない季節でもありますよね。
私は卒業も入学もウン十年前に済み、春になったからといってもなにひとつ変わることのない生活を送るわけですが、この時期になると勝手に卒業生気分に戻ってしまいます。
通い慣れた学校や、大好きな友達との別れのさみしさ、新しい生活への希望と不安が入り混じり、気持ちが忙しかったことを思い出しています。
私も学生時代に戻った気持ちで、新たなスタートをする気分で頑張ってみようかなと思います。
私の家づくりで唯一の後悔、ベランダ
さて、今回のテーマは「ベランダ」です。
私は高性能WBHOUSEを建ててから「もっとこうすれば良かった点」や「後悔している点」について聞かれることがありますが、家づくりの工程の中で事前の打合せを
丁寧に細かくして頂いていたおかげで、その質問の答えを迷ってしまうのですが、
しいていうのならば、これ!という箇所が一つだけあります。
それは「ベランダ」。
意外でしょうか?
みなさん、ベランダはどうされていますか?
以前住んでいたアパートには小さなベランダしかなかったため、洗濯物を干すのも一苦労。
家族分の洗濯物を干すと物干しスペースは埋まってしまうし、天気がよい週末には布団を干したいところ。
家族の布団をひっぱりだしてきては洗濯物をくぐりながら布団をよいしょっと手すりにかけてバンバン叩いて干していました。
なので、新しいお家が出来たら、たくさん洗濯をして思い切り干したいし、布団もいっぱい干したいな。そんな希望もありました。
代表からの衝撃的な質問「ベランダつけます?」
そんな希望を持ちながら挑んだベランダの打合せ。
阿黒社長から「ベランダはつけますか?」
と質問されたときには正直「え?何言ってるの?」と思ってしまいました。
(すみません、阿黒社長・・)
まず、ベランダはコストが掛かることと、そしてスペースが取られることも説明して頂きました。
ベランダを付けない選択肢もあることも。
けれど私は「え?ベランダ。付けるでしょ!」とあまり聞く耳持たなかったです
(再びすみません、阿黒社長・・)
もし、過去に戻れるならあの時の私に「ちょっと待って!ベランダ、思ってるほど使わないよ!」と教えてあげたい(笑)
そうなんです。
あんなに鼻息荒く、ベランダ!ベランダ!!と意気込んでいた自分がお恥ずかしいくらい。今や我が家の使っていない箇所ナンバーワンになってしまったベランダです。
今のベランダは、隅にはゴミが溜まっているし、夏には大嫌いセミの死骸が転がっていたり(絶対出たくない!)そして手すりは汚れ、布団を干すどころではないし、今や収穫後に保存している玉ねぎが吊るされてブラブラ揺れているだけです。
自分でも意外です(笑)
まず、ベランダといえば洗濯物。
我が家の場合、家事動線を中心に考え、洗濯物は一階のウッドデッキで干す設定でいました。
毎日出る洗濯物。
重い洗濯物をわざわざ二階まで運んで干す。取り込むときにも二階に上がって取り込む。
これは動線が悪すぎて毎日のストレスになります。
なので、洗濯物は私の部屋から繋がっているウッドデッキで干すことに決めていました。
私の部屋は洗面所の横にあるので、洗濯が終わったら最短の動線で干すことができます。
最短の動線、気に入っています。
それでも私がベランダをつけた理由
ベランダを希望した一番の理由、それは私以外の家族の部屋が二階にあるために、天気の良い日に布団を干すと思ったからです。
天気の良い日に、布団を干す、そしてお日様の匂いのするフカフカのお布団で眠る。
これ幸せでしょ?
新しい家になったら広いベランダで湿気や熱のこもった布団を日光に当てて思い切り干したい!!
そんな思いで、ベランダを作ることを疑う気持ちは微塵もありませんでした。
それがどうでしょう。
そんな私がベランダで布団を干したいと思わなくなった
実際にWBHOUSEに住み始めてから、布団を干したいという感覚があまりなくなりました。
これはWBHOUSE工法のメリットでもある湿度の自動調整と湿度を通す仕組みによって体感が、変わったのだと思います。
WBHOUSEの特徴のひとつとして、壁の中を空気が流れるので、夏の熱気も湿気もこもりません。
常に快適です!!
室内にこもる湿気や熱気を体感することが圧倒的に少なくなったので、「布団を干したい」という気持ちも湧かなくなりました。
WBHOUSEにより、湿度が一定に保たれているからです!
そもそも、なぜ布団干しが必要なのか。
それは湿気や熱気によって、布団がカビやダニの温床になるから。
WBHOUSEは、湿気や熱気がこもらない設計になっています。
よって、布団にも湿気も熱気も吸収することが少なくなったのだと思います。
湿度の高い季節であってもカラッとした布団で寝れているので、布団干しが必要と思わなくなったのです。
これが布団を干さなくなった=ベランダを使わなくなった大きな理由だと思います。
そして、家族の布団を干したいと思っていましたが、みんなベットで寝ています。
マットレスの湿気が気になるときには、風通しのよい場所で立てかけて陰干しを
しています。
掛け布団を干すときには、一階のウッドデッキで思い切り太陽に当てています。
動線は悪くなりますが、ベランダに干すよりも広々と思い切り太陽に当てることが出来るし、多くても月数回の作業ですので、動線が悪くて面倒くさいなんて気持ちにはなりません。
大切なペットと生活していると…
もうひとつの理由は、猫。
うちには猫が二匹います。玄関から何度逃げたことか!
室内飼いの猫なので、外には出していませんが、外に興味があるために隙あらば
脱走しようとします。
なので、ベランダを開ける時にとっても注意が必要で、おのずとベランダと扉を
あげる回数が減ってしまいました。
これが我が家でベランダを使わなくなった2つの理由です。
我が家の場合、ベランダは付けなくても良かったのかなぁと思っています。
家づくり先輩からのアドバイス
フォレストさんのOB様の意見でもあるように、家づくりはプロの意見を聞く、
プロに任せる。そんなことを言われるかたもいらっしゃいますが、
まったくその通りで、私ももっと話をちゃんと聞いておけばよかったなぁと思っています。
といっても、ベランダを付けないって、結構勇気のいる選択ですよね。
付けて後悔、付けなくて後悔しないように、よく考えることもおススメします。
ベランダの使い方は人それぞれ。
私のように思い切り洗濯物を干したい!と思う方や、ちょっとした息抜きに外の空気を吸うためとか、夜空を見上げたいなんて方もいるかもしれないです。
太陽の光を当てて乾かすとお日様の匂いがして気持ちがいいし、殺菌作用も期待できますが、今は乾燥機付きの洗濯機もありますし、浴室で室内乾燥機能も付けることができます。
今は洗濯物は外で干すものではなくなりつつあります。
そして何よりもWBHOUSEということをお忘れなく。
呼吸をする家、そして家そのものが調湿機能を備えているので、洗濯物はびっくりするくらいによく乾きます。
もし私のように洗濯物とか布団干しを中心にベランダを作ることを考えている方がいたら、本当に必要なのかどうか考えてみてもいいと思います。
当たり前のベランダ、コストやスペースも考えよう
今まで当たり前のようにつけていたベランダ。
当たり前を無くす選択をするのは勇気いることですね。
いる時につけよう。そんな簡単なものでもないですし。
ベランダはコストも掛かるし、場所もとります。
ベランダを作るには、スペースが取られるだけでなく、ベランダ床部分の防水対策や、排水雨どいの設置や内壁の施工など手間とコストがかかります。
悩んでいる方は、ベランダがない場合と比較して検討してみてください。
我が家の場合は、もしベランダがなかったらベランダのスペースにトイレを作ることも出来たし、納戸を大きく取ることも出来ました。
タラレバの話になりますが、もしベランダを付けていなかったら、ベランダの場所を納戸かトイレにしていたら・・「ベランダつけとけば良かった」と後悔しているでしょうか・・
うーん、多分していません。
当たり前になっているから付けるのではなく、ベランダをどのように使うのか、間取りや家族のライフスタイル、そしてWBHOUSEに住むという事をシュミレーションをしてみる。
そしてメリットデメリットを踏まえた上で必要がどうか検討してみてください。
ちなみにですが、今回はベランダについて書いていますが、洗濯物についても触れていますのでおまけにひとつ。
WBHOUSEで洗濯物が室内でもよく乾くのがWBHOUSEの特徴のひとつですが、実際に経験してみないと半信半疑な部分もありますよね。
今年の冬の洗濯物は私は完全に室内干ししています。
カメムシの大量発生の秋の時期から室内干しに切り替えそのまま寒い季節に突入。
外に干すのは寒いし、日が短くなるので取り込む時間も早くなります。
そんなことからなんとなく室内干しに切り替えて今でもずっと部屋干しにしています。
どれくらい乾くかというと、たとえば毎日洗う大判バスタオルや、意外に乾きの悪い靴下なんかも朝干しておけば夜には乾いています。
乾きの悪いパーカーのフード部分や厚手のスウェットのポケットの内側なんかが厄介なところですが、
畳むときに「あ、乾いてない・・」と気づいてまた干し直す。
そんなストレスはまったくないです!
私はWBHOUSEに住んで、快適の中で暮らすことが当たり前になってしまって
ますが、そうではない環境で住んでいたことを、今回のベランダと洗濯物について考えた時にふと思い出しました。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
文責 チム
〈自己紹介〉
6年前、長い長い家づくりの迷路で迷子になっていた頃に、”幸せを創造しつづける”を理念にしているフォレストと出会いました。
「マイホームは建てて終わりじゃない、むしろこれからがスタート」に気づき、
将来を共にするパートナーとしてフォレストを選び、ここで建てようと決心。
我が家は20年、30年、その先も長く過ごすものです。
自分自身の体験を通し、多くの人にWBHOUSEを知ってもらいたいと思い、
フォレストの発信をサポートをしています。
家づくりを始める皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。
姫路市在住。夫と子ども二人と猫とWBHOUSEに暮らして6年目。
好きな言葉はシンデレラフィット、嫌いな言葉はデッドスペース。
整理整頓と時々断捨離、収納やインテリアを工夫しながら日々の暮らしさを模索中。