玄関の理想の大きさとは?広さの目安を徹底解説!
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こんにちは!
姫路でWB工法を採用した家づくりを行っている、WBHOUSE歴7年目のフォレストのちむです。
今年も最後の月12月に入りました。「光陰矢の如し」と言いますが、本当にその通りで
時が経つのが恐ろしいくらいに早いです。
さて今回は玄関についてです。
家づくりの中での間取り決めは、優先順位の高いところから決めていくことが多いですが、
玄関の間取り決めの順位は何番目くらいでしょうか?
ほかの間取りを決めてからと後回しにされがちな場所でもあるのが玄関です。
玄関はドアを開けて一番先に目に入る空間。
家の印象を左右する住まいの顔とも言えます。
家づくりにおいて重要な玄関ですが、リビングやキッチンなどの大きさはある程度の想像ができても、玄関はどれくらいの広さにすればいいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。
玄関の標準的な広さとは?
玄関の大きさってどれくらいがいいのかな?って気になりますよね。
狭すぎるのは窮屈な感じがして嫌だけど、必要以上に広くする必要はないですよね。
「ちょどいい」広さの玄関が理想です。
一般的な戸建て住宅での標準的な玄関の広さは「約3畳(約1.5坪)」だと言われています。
この広さをがあれば、狭いと感じることもなく快適に玄関が使えると言われている一般的な広さは
次の通りです。
- 縦幅:1.2m以上
- 横幅:1.35m以上
また、玄関は「土間(たたき)」「ホール」「収納」の3つのスペースで構成されています。
標準的な広さである3畳を各スペースに1畳ずつ振り分けるイメージをすると作りやすいでしょう。
ただ、家全体の広さによっても家族構成によっても「ちょうどいい」広さは変わってきます。
家族構成と玄関の広さ
家族構成によっても玄関の広さは変わってきます。
2人暮らしでお互いに玄関を使う時間が異ならば必要以上に広い玄関はいらないですし、5人家族であれば広いスペースが必要になってきます。
二世帯住宅やお子さんの多い家庭では、同時に複数の人が玄関を使う場面も多いです。
家族が出勤、登校時間が同じ時間帯に重なるような場合は玄関での渋滞をさけるように、赤ちゃんがいるご家庭ではベビーカーがそのまま入れるように、広めのスペースが理想的です。
広い玄関のメリット
開放感と家全体の明るさ
なんといっても開放感が第一です。
ドアを開けたときに開放感のある玄関を目にすると第一印象の良いお家に映りますね。
作業スペースを確保しやすい
出かける前に身支度の最終チェックをしたり、靴の手入れ、アウトドア用品の手入れなども玄関で完結できるスペースがあると便利です。家の中には入れたくないものの手入れなどもできます。
一時置き場として使える
ベビーカーでお散歩中に寝てしまった赤ちゃんを抱きあげて起こすのはかわいそう。
広い玄関があればベビーカーをそのまま乗り入れて寝かせておくこともできます。
車椅子やベビーカーも無理なく出入りできる
介助や介護が必要になったときに簡単に出入りできるスペースを確保してくと将来安心です。
盗難防止にも
家の中には持ち込みたくはないけれど、外に保管するのは防犯上の面から心配な貴重な物でも、玄関に保管できると安心ですよね。
広い玄関は、開放感を生むだけでなく、暮らしやすさと機能性を両立させると言えるでしょう。
一方デメリットも・・・
- 施工費用が高くなりがち
- 他の部屋に割けるスペースが減る可能性がある
- 冷暖房効率が悪くなり光熱費が増えることがある
広い玄関にはたくさんのメリットがありますが、その一方で見逃せないデメリットもあります。
まず、玄関を広く取ることで施工費用があがります。
玄関に多くのスペースを割くことでリビング・居室・収納など他の場所が狭くなること。
あまり玄関を中心に考えていまうと結果として他に費用が回せなくなったり、生活動線や部屋のレイアウトに制約が生まれて、家全体の使い勝手が悪くなる可能性もあります。
広い玄関は理想的ではありますが、mずは家全体のバランスを考えてから玄関の広さを決めていくことが大切ですね。
狭い玄関のメリット
狭い玄関のメリットは次の通りです。
施工費用を抑えられる
狭い玄関は、限られたスペースを有効に使うことで、施工費用を抑えられるのが大きなメリットの一つ。
居住スペースを広く確保できる
玄関が狭い分、リビング・寝室・キッチンといった他の居住スペースを広く取ることができ、家の中での暮らしやすさはアップします。
玄関がすっきり片付く
また、玄関が狭いと物を置けるスペースが限られてくるため、自然と必要な物しか置かなくなり、結果として整理整頓がしやすくなります。
掃除や整理整頓が簡単で日常の手入れがラク
余計な物が置かれないことで玄関がすっきりと片付き、物がない分掃除もラクになりますし、
掃除の行き届いた玄関は訪れた人にきちんとした印象を与えられるでしょう。
一方、狭い玄関のデメリットは・・・
- 収納や作業スペースが限られる
- 大型荷物の搬入や、車椅子やベビーカーの出入りが難しい
- バリアフリー化を行うと空間がさらに窮屈になる
狭い玄関は、出入りの面でも不便さを感じる可能性がありますが、最大のデメリットは収納スペースが限られてくることです。
靴や傘、アウトドア用品などの外で使うものを置く場所を確保しづらく、家全体の収納効率は悪くなります。
また、室内に汚れを持ち込みたくない作業…たとえば靴磨きやアウトドア用品の整備などをするときに、玄関内では狭くてできないため、基本的には外で行うことになるでしょう。
工夫が詰まった我が家の玄関は
我が家の玄関はというと、決して広くはありません。狭いほうだと思います。
我が家の玄関は細長い形をしています。人が一人立てるくらいの幅ですが、奥行きが長い作りです。
決して広いとは言えない玄関ですが、家づくりの段階から色々と工夫を考え設計してもらったおかげで、収納力抜群、出入りもスムーズにできる機能性に優れている玄関を作ることができました。
細長く間口も狭いので家族で一斉に帰宅したときは渋滞しますが、それ以外は大満足な玄関に仕上げました。
その理由は壁一面の有孔ボードと造作の可動棚です。
有孔ボードは壁全体に穴が開いているので専用のフックを使って好きな場所に好きな物を掛けることができます。
子どものものは低い位置、大人のものや使用頻度の低いものは上に。
子どもが忘れがちな帽子も視線に入る場所に下げているので、さっと取って登校していきます。
帰ってきたら同じ場所にかける習慣もつきました。
これから始まる冬のシーズンは、コートや上着やジャンパー、ダウン、マフラーなども量も
増えますね。
物が増えるのでついごちゃついて見えてしまいますが、下げる場所や間隔などを調整して
出来るだけすっきり見せるようにしています。
「壁全体がアレンジ無限大」
「自由に調整が出来る」
この便利さがとても気に入ってます。
そして、有孔ボードの向かいは、造作の可動棚です。
家族全員分の靴の他にも、アウトドア用品やガーデニング用品、工具類、それと主人の趣味の釣りやゴルフの道具など色々なものを収納しています。
もしもの時にさっと取り出して避難できるように防災リュックもここにしまっています。
可動棚なので収納するものの高さに合わせることが出来ます。
背の高いもの、低いものもそれぞれのサイズに棚板を動かせるので、
デットスペースがなくなり収納の容量が増えますし、高さを揃えた収納は全体的にスッキリ見せることにもなります。
玄関は広い方がおしゃれな空間を演出出来るし、開放感のある玄関は憧れでもありますが、必ずしも広ければ良いとは限らないと思います。
狭い玄関でも、工夫次第で使い勝手のよい玄関に仕上げることは可能ですし、逆に広いだけで使い勝手の悪い玄関になってしまうことも。毎日行き来を繰り返す玄関ですので、不便な玄関は避けたいですよね。
家族構成や家全体とのバランスを考えつつ、家族に合った使いやすい玄関を見つけていくことが何よりも大切だと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ちむでした。
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