こんにちは!
姫路でWB工法を採用した家づくりを行っている、WBHOUSE歴7年目のフォレストのちむです😺

少しずつ初夏の気配を感じるようになり、日中は汗ばむ日も増えてきましたね。
衣替えや模様替えをしながら、「キッチン周りももっと使いやすくしたいなぁ」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

家づくりでは間取りやデザインに目が行きがちで、意外と後回しにされやすいのがキッチン収納、とくに“カップボード”の存在です。


でも実はこのカップボードは、毎日使うキッチンという場所の中でも収納性やデザイン性を担ってる重要な箇所なんです。

今回は、そんな「カップボード」について、サイズや奥行きの選び方から、最近の人気デザイン、ごみ箱スペースの工夫まで、家づくりを始めたばかりの方にもわかりやすくご紹介していきます!

はじめに:カップボードは「見た目」以上に「使いやすさ」が大事!

キッチンは、毎日使う場所。

料理をする人にとって、キッチンまわりの動線や収納力は暮らしやすさに直結します。その中でも「カップボード(食器棚)」は、見た目も収納力も使い勝手もすべてを求められる存在。
せっかく注文住宅で自由に選べるなら、後悔しないカップボード選びをしたいですよね。この記事では、これから家づくりを始める方に向けて、カップボードのサイズや奥行き、ごみ箱スペース、デザインなど、知っておきたいポイントを5つのテーマに分けてお届けします。

カップボードの適切なサイズと奥行きって?

カップボードのサイズは、家族構成や収納したい食器・家電の量によって変わりますが、よく使われる幅の目安は120cm~180cmほど。4人家族であれば、150cm〜180cmあると安心です。

奥行きは主に「45cm」と「60cm」の2種類。

奥行き45cmのカップボードは、すっきり設置しやすいサイズ

カップボードの奥行きとして一般的なのが、45cmタイプです。
このサイズの最大のメリットは、キッチン通路のスペースをしっかり確保できること。キッチンの幅が限られていても圧迫感なく設置でき、見た目にもすっきりと収まります。

また、引き出しの奥行きが浅いため、中のものが取り出しやすく、管理しやすいという利点もあります。小型のトースターや電気ケトルなどの家電を置くには十分なスペースで、限られた空間を有効活用したい方にはぴったりのサイズです。

ただし注意したいのが、大型のオーブンレンジや炊飯器などを置くと、奥行きが足りず家電がはみ出してしまうケースがあること。また、吊戸棚がある場合、スライド棚に炊飯器を載せたとき、フタがしっかり開かないこともあるため、使用感にやや不便さを感じるかもしれません。

奥行き60cmのカップボードは、家電をしっかり置ける安心サイズ

一方で、60cmの奥行きがあるカップボードは、収納力と使い勝手を重視したい方におすすめです。
一般的なキッチンカウンターと同じ奥行きなので、大きめのオーブンレンジや炊飯器もすっぽり収まり、見た目も機能性もバランスの良い仕上がりになります。

また、天板が広くなることで調理の補助スペースとしても活用できるのは大きな魅力です。さらに、引き出しの奥行きも深くなるため、大きめの調理器具やストック品などもたっぷり収納できます。スライド棚を使用したときも、家電のフタがしっかり開き、使い勝手が良好です。

ただしその分、通路スペースが狭くなりやすいため、キッチン全体の広さには注意が必要です。

圧迫感を感じる可能性もあるので、設置場所の寸法や動線とのバランスをよく確認して選ぶことが大切です。また、奥行きがある分、引き出しの中で物が奥に埋もれやすいという声もあります。

ごみ箱スペース、どこにどう作る?後悔しない設計術

意外と見落としがちな「ごみ箱のスペース」。カップボードを選ぶときに、後から「ごみ箱が置けない!」と困るケースも少なくありません。

おすすめなのは、最初からゴミ箱の位置を想定した設計にすること。
たとえば、カップボードの下台の一部をオープンにしておき、そこにごみ箱をビルトインする方法。
分別が多い家庭なら、幅60〜90cmを確保すると、3つ以上のごみ箱もスッキリ収まります。

また、ゴミ箱上のスペースを有効活用して、上部に家電を置いたり収納棚にしたりするのも人気のスタイル。引き出し式の収納にゴミ箱を組み込んで見た目をスッキリさせる事例も増えています。

家電の配置はカップボード選びに直結します

カップボードは収納だけでなく、「家電の定位置」としても重要です。

電子レンジ、炊飯器、トースター、コーヒーメーカーなど、キッチン家電は意外と場所を取るもの。事前に「どこに何を置くか」をシミュレーションしておくことで、使いやすいカップボードが完成します。

たとえば、炊飯器や電気ポットは、蒸気が発生するためスライド棚に設置して手前に引き出して使うスタイルが人気。蒸気で吊戸棚や壁を傷めないよう、上部にスペースを空けておくことが大切です。

カップボードまわりのコンセント、見落としていませんか?

カップボードまわりで意外と見落としがちなのが「コンセント」の位置と数です。
毎日使う電子レンジや炊飯器、トースター、電気ケトルなど、調理家電は意外と多く、1~2口のコンセントでは足りなくなることも少なくありません。


そのため、使用する家電の数や配置をあらかじめ想定し、2口以上のコンセントを複数箇所に設けておくのがおすすめです。

また、コンセントの高さにも注意が必要です。
低すぎると、蒸気がこもってしまったり、コンセントに水がかかるリスクも。
逆に高すぎるとコードが垂れて見た目が気になったり、作業の邪魔になることもあります。

電子レンジやコーヒーメーカーなど、それぞれの家電が使いやすい位置を想定して、最適な高さにコンセントを設置することで、ストレスのないキッチンライフが実現します。
さらに、将来新しい家電が増えることも考えて、少し余裕をもたせたコンセント計画を立てておくと安心です。

ちむ家はこうした!

ちむ家のカップボードについてお話します。

わが家のカップボードは、対面にあるキッチンカウンターの長さに合わせて約210cm。
一般的なサイズよりも少し長めかもしれません。

この長さにした一番の理由は、よく使う家電を全部まとめて置きたかったから。
わが家のカップボードは、レンジオーブンや炊飯器、コーヒーメーカー、トースター、そして時々使うミキサーまで、すべての家電を一列に並べられる広さを意識して設計しました。


でも、ただ家電をギュウギュウに並べるのではなく、あえて「何も置かないスペース」もつくることで、余白のある美しさや使いやすさも大切にしたかったんです。

ひとつひとつの家電がゆとりを持って並んでいると、見た目にもスッキリしますし、使うときの動作にも無理がありません。日常のちょっとしたストレスも軽減されるように思います。

また、食器やキッチン小物などの収納も、カップボードだけで完結させたいという思いが強かったため、たっぷり収納できる大容量タイプを選びました。


「見せる家電」と「隠す収納」、どちらもバランスよく叶えられるように考えた、わが家ならではのカップボードです。

上段には、カトラリーやキッチン小物を入れるための小さめの引き出しを。
その下には、大きな引き出しを3段設けて、調理器具やストック品をしっかりしまえるようにしました。

唯一、悩んだのがゴミ箱スペースを作るかどうか。
当初は「ここに置くかな?」というイメージがまだ曖昧だったことと、将来的にゴミ箱のサイズやタイプを変えるかもしれないという思いから、あえて専用スペースは設けませんでした。

その代わりに、一部のスペースを可動棚付きのフリー収納に。
場所をとる蒸し器や大きな圧力鍋などの収納にぴったりです。
棚の高さを変えられるので、デッドスペースにはパスタや乾物などの食材ストックも無理なく収まります。

結果的に「置く・しまう・使う」が一カ所で完結する、わが家らしいカップボードに仕上がりました。

小引き出しは“ちょい置き収納”の救世主!

カップボードの上段に取り付けた小さな引き出し、これが想像以上に便利で、毎日の暮らしに大活躍しています。

カトラリーを入れる場所、というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけじゃありません。
わが家では、すぐに取り出したい日常アイテムの定位置としても使っていて、ちょっとした“パーソナル引き出し”のような感覚です。

たとえば、急な頭痛や体調不良のときにサッと取り出せるように頭痛薬や常備薬を入れておいたり、
調理中に出た生ごみをまとめるための小さなビニール袋、食材の保存に欠かせないジップロックや袋クリップなど、細かくてバラつきがちなアイテムをすっきりと収納しています。

そして実は…こっそり楽しんでいるチョコレートの“隠し場所にも(家族にナイショ)!


つい手が伸びてしまうけど、見える場所には置きたくない、そんなちょっとしたものの収納にもぴったりなんです。

用途を限定せず、“とにかくよく使うもの”をまとめてしまえるこの小引き出し。
リビングや洗面所の収納とは違って、キッチンまわりにあるからこそ便利なアイテムを入れられるのがポイントです。
ちょっとした工夫ですが、生活のストレスを減らしてくれる名脇役になっています。

WB工法だから叶う!カップボードまわりも“湿気がこもらない収納空間”に

カップボードを設置するキッチンまわりは、調理時の蒸気や湿気がこもりやすい場所です。特に、密閉された収納スペースの中では、湿気による食器や調理器具の劣化・カビの発生などが心配されることも。

そんな悩みに強いのが、「建物そのものが呼吸する」WB工法の家。WB工法では、外壁と内壁の間に通気層があり、壁の中の湿気を自然に逃がす“透湿構造を採用しています。

つまり、見えないところでしっかり空気が動くことで、カップボードの中に湿気がこもりにくく、長期間でも清潔な状態を保ちやすいのです。

📌実際にWB工法の家で、カップボードをどのように取り入れているのか?


【まとめ】カップボードも“暮らしにフィットする設計”が大切

カップボードはキッチンの一部でありながら、毎日の生活に大きく影響を与える存在です。
「おしゃれ」であること、「収納力」があること、「家電が置きやすい」こと、そして「ごみ箱スペースの確保」など、トータルでの設計が重要です。

注文住宅だからこそ、自分たちのライフスタイルにぴったりのカップボードを選びましょう。
フォレストでは造作のカップボードの対応可能です。

ご自身のライフスタイルに合った世界に一つだけのカップボードで快適な生活を送ってくださいね。

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