【やっぱり南向き?】土地の向きに正解はあるの?設計士が考える正解とは
目次
皆様こんにちは!
フォレスト株式会社の堀川です。
さて今回は、「土地の向き」についてご紹介します。
結論、フォレストの建てるお家は「土地の向きに関わらず、方角に対して素直」に建築しています。
「…方角に対して素直って?」と思われる方も多いですよね^^;
今回はフォレストの設計士、元大工の阿黒が大切にしている考え方をお伝えします!
家づくりを検討されている方にとっては参考になるはず!
ぜひ最後までご一読ください!
「やっぱり建てるなら南向きの土地が良いですよね…」
お客様からよくいただくご相談です。南向きの土地って日当たりが良くて明るい室内になるイメージありますよね?
ですが、フォレストでは必ずしも南向きの土地が最適解ではないと考えています。
「南向きの土地というだけで選んで大丈夫?」という視点で方角による土地のメリット・デメリットもお伝えしていきます!
方角による土地のメリット・デメリット
さて、南向き、北向き、西、東向き…この「向き」とは何を指しているかというと、「どの方角が道路に面しているか」ということになります。
南向き土地であれば南側が道路に面しているというわけです。
南向き土地は日当たりがよくメリットも多いですが、デメリットもあります。よく理解した上で選んでくださいね。
さて、ではそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!
南向き土地のメリット
①日当たりが良い!
一日を通してたくさんの自然光が入ります。室内が明るく暖かく、冬は電気の使用量が減るため省エネ効果も見込めます。
②植物がよく育つ!
家庭菜園やガーデニングを楽しむことができます。
③資産価値が高い!
南向きの土地は人気のため、一般的に資産価値は高くなりやすいです。これもメリットといえますね。
南向き土地のデメリット
①価格が高い…
他の方角の土地に比べて価格が高くなりがちです。「日当たり」がご家族の中で優先順位が高いかを考えてみてください。
②暑さ対策が必要…
夏場は直射日光が多く入り、室内が非常に暑くなることがあります。冬場は暖かく快適ですが、夏場は冷房費が増加する可能性があります。
③プライバシーの確保が難しい…
窓が大きくなる傾向があるため、外からの視線を遮る工夫が必要です。カーテンやブラインド、植栽などでプライバシーを確保する必要があります。
北向き土地のメリット
①夏を快適に過ごせる!
夏の直射日光を避け、室内が涼しく保たれます。暑さが和らぐため、エアコンの使用が抑えられ、省エネ効果も期待できます。
②冬の暖房効率が良い!
冬場の日射熱が少ないため、暖房効率が高まります。外気温との差が少ないため、断熱性能が活かされやすいです。
③プライバシーが確保しやすい!
通りから見えにくく、プライバシーが確保されやすいです。リビングや寝室などが外から見えにくく、安心感があります。
北向き土地のデメリット
①室内が暗くなりがち…
年間を通じて日当たりが悪く、室内が暗くなりがちです。特に冬場は日照時間が短く、日中でも照明が必要になることがあります。
②植物の育成が難しい…
日照時間が少ないため、庭や植物の育成が難しいです。日陰に強い植物を選ぶ必要があり、ガーデニングの楽しみが限られます。
③湿気が溜まりやすい…
湿気が溜まりやすく、カビや結露が発生しやすいです。特に梅雨時期や冬場は注意が必要で、定期的な換気や除湿が求められます。
この点、湿気問題についてはWB工法で建てられたお家ですと解決しますね。詳しくは下記ボタンより全棟WB工法で建てているフォレストスタイル性能についてチェックしてみてください。
東向き土地のメリット
①朝日がたっぷり気持ちの良い朝が迎えられる!
朝日がたっぷり入り、朝の光で快適に目覚めることができます。一日のスタートが明るく、健康的な生活リズムを作れます。
②明るすぎず暗すぎず、日中は適度な光が差し込む!
午前中は明るい光が差し込み、午後は直射日光を避けられます。夏の暑さが和らぎ、室温管理がしやすくなります。
③植物の育成にも適している!
午前中の光が十分に確保できるため、庭や植物が健やかに育ちます。特に朝日に強い植物の成長に適しています。
東向き土地のデメリット
①午後の日当たりが気になる…
午後になると日が陰り、室内が暗くなりがちです。特に冬場は午後の日照時間が短く、照明が必要になることがあります。
②冬は朝晩冷え込んで寒い…
冬の朝は冷え込みが強く、朝の室内温度が低くなりがちです。暖房器具の使い方に注意が必要です。
③朝日が眩しい…
朝の直射日光が強く、眩しさを感じることがあります。カーテンやブラインドでの調整が必要になり、対策が求められます。
西向き土地のメリット
①午後の日当たりが良い!
午後から夕方にかけて日当たりが良く、リビングやダイニングが明るく保たれます。仕事や学校から帰宅後も自然光を楽しめます。
②冬は暖かい!
冬の午後も日差しが差し込み、室内が暖かくなりやすいです。暖房の使用を抑えることができ、省エネ効果が期待できます。
③日照時間が長い!
年間を通じて日照時間が長く、日中を通して光を十分に確保できます。特に春と秋は快適な日差しを楽しめます。
西向き土地のデメリット
①夏は暑い…
夏の午後は強い日差しで室温が上がりやすく、暑さ対策が必要です。エアコンの使用が増え、電気代がかさむことがあります。
②西日が眩しい…
夕方の西日が強く、室内が眩しく感じることがあります。特に夕食時など、生活の一部に影響を与えることがあります。
③外壁だけでなく、室内の家具も日焼けしやすい…
家具や床、カーテンなどが日焼けしやすく、色あせることがあります。UVカットの窓や遮光カーテンの設置が求められます。
…とこのようにどの方角の土地にもメリット、デメリットはあります。
つまり一長一短、「土地の向き」を基準に考えるから、問題点がでてくるんです。
実はこれ、土地の向きを気にせず快適な家を建てることができる解決策があるんです。
土地にとらわれない建築方法
それが「方角に対して素直に建てる」ということです。
例えばこちらのお家↓
図面をみると、道路に対しては斜めに設計していますが、方角には正直に建てています。
掃き出し窓は南側にありますが、道路は北側のため人目につきません。
方角を考えた設計と窓の配置にすることで採光とプライバシーの両方得ることができます。
こちらのお家も施工写真を公開しています。
室内の明るさも感じてみてください。
まとめ
このように土地の向きにとらわれない設計をすることで採光が確保されつつもプライバシーが守られる住宅を建築することができます。
どんな方位の土地でもメリット・デメリットはあります。
その土地でどんな家を建てるのか。
注文住宅を建てるなら内装だけではなく、「建て方」にもぜひこだわって考えてみてくださいね!
最後までご一読いただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ嬉しいです!
文責:堀川