こんにちは、チムです。

「暑いですね!」これしか言えません。まだ梅雨の中だというのにこの暑さです。梅雨が明けたらどんな暑さになってしまうのでしょうか?
先日は、セミの声を聞きました。セミの大合唱ももうすぐです。

きっと今頃土の中でモゾモゾと準備をしているのでしょうか・・ひえ~!怖い!

前々回の「浴槽とオプション編」前回の「床材編」に続く「お風呂の窓」編です。

他の空間よりも狭い空間の浴室ですが、重要性や、選択肢がびっしり詰まっていて、奥が深いのが浴室です。選択肢が多い分、自分好みの納得のいく仕上がりにすることもできますね。

さて今回はお風呂場の窓についてです。

おそらく多くの人がお風呂には窓をつけたほうがいいと思っているのではないでしょうか?
清潔感溢れるバスルームに開放的な大きな窓。外の景色を眺めながらの至福のリラックスタイム・・

私もそんなことを思い描いていました。

浴室の窓を付けたほうがいいと思われてるその理由は

①解放感

②明るさ

③換気

この3つを挙げることが多いのではないでしょうか?

私も大きな窓から外を眺めながらゆっくりとお風呂に入りたいなと思っていました。憧れますよね。
そんな私でしたが、見方を180度変えることによって「窓、いらないね」と結論を出すことになりました。

どんな面にも表と裏があります。

表裏一体。

いい面もあれば、逆の面もあります。

浴室の窓については、メリットと見えていた面が「あ、よく考えてみるとそうだね!」と逆の面に納得する部分が多かったのが私が浴室に窓をつけなかった理由です。

先ほどの①②③をひっくり返して裏側をみてみましょうか。

解放感、明るさ、換気の裏側は・・

解放感の裏側


お風呂に窓をつけたい理由の一番に挙げられるのが、「解放感」です。
湯舟に浸かりながら景色を眺めたり、夜空を見上げたり・・最高です。素敵なバスタイムです!
でもこれは理想中の理想。

住宅地の中だったら、まず近隣の視界が気になりますし、たとえ窓から外を眺めてもお隣さんが見えるだけ。
どうしても緑や庭を眺めたいという方はご自宅に中庭を作るのも良いかもしれませんが、庭が見えるは明るい内だけです。中庭を綺麗にライトアップして夜でも眺められるようにするのもアリですが、庭の手入れやライトアップ・・そこまで手間をかけて、入浴するときに外を眺めたい!というのは相当な情熱をお持ちの方だと思います。
ポツンと一軒家や大草原の中の家だったら別ですが、たいていのお家では、窓からの景色を楽しむというのはなかなか難しいのでは。

「本当に見たい景色がありますか?」

明るさの裏側


窓からは光が入ってきます。お風呂にも光を入れたい!ということであれば、窓が大きければ大きいほどたくさんの光を取り入れることが出来ます。

ここで大きく関わってくるのが、「入浴する時間帯」です。

朝風呂が習慣の方や、夜勤の仕事終わりにゆっくりお風呂に浸かる・・
なんて方もいらっしゃると思います。そういう方には窓からの自然光は入浴に最適かと思います。

が、たいていの方は入浴は夜。暗くなってからです。
夜の時間帯の入浴の場合は、浴室の光が外に漏れることになります。
少し前の時代では、夜になるとあちこちのご近所から、どこからともなくお風呂に入っている音やシャンプーの香りが流れてきて、その情景になんだかほっこりするものでした。

時代はもう変わりました。

プライバシーを守る時代に変わってきています。
音や光が漏れることは「今、この家の誰かがお風呂に入ってます」と周りに自ら知らせていることになります。
これはめちゃくちゃ怖くないですか?
私には娘がいますので、うちのお風呂に窓がついていたら覗かれそうで怖いです!

娘にも気を付けなさいと注意するだろうし、自分がお風呂に入るときにも、窓の施錠をしっかり確認してから入るようになると思います。せっかくのリラックスタイムなのに、警戒心を手放せないなんて本末転倒。

また、日中の光を取り入れるための窓ですが、浴室に用事があるのって、主にお風呂掃除と入浴の時だけです。
昼間に浴室に入ることってどれくらいありますか?私は洗濯もお風呂掃除も朝のうちに済ませてしまうので、日中に浴室に入ることはあまりありません。

浴室に光があろうがなかろうか、関係ないのでは?と私は思います。

お風呂に窓が付いているお宅を見かけます。窓の内側にはブラインドがついていて、ブラインドはしっかりと閉じたまま・・。

昼間があまり立ち入らない浴室。光を取り入れるために付けた窓なのに開けることのないブラインド。夜、光が漏れて入浴してることが分かってしまう浴室。

「それでも窓、付けますか?」

換気の裏側

お風呂に窓をつけるもうひとつの理由は、「湿気」を逃がしたいからです。

湯気がモワモワしていると「早く換気しないとカビになっちゃう!」と焦りますよね。

湿気や湯気を窓を開けて一気に放出できればスッキリしますよね。
窓を開けて換気をすることは「換気してる感」満載の行為ですが、実はこれあまり換気出来ていないんです。

湯気や水蒸気の性質上、下に溜まるという性質があります。下の部分に溜まった水蒸気は窓を開けてもなかなか外には出てくれません。
冬場なんかは、お風呂冷えるから早く閉めて~!なんて言って、浴室が冷えるだけだけで換気は中途半端。そんなこともあるかと思います。
一番効率の良い換気方法は、浴室をしっかり密閉した状態での換気です。
大きく窓を開けるよりも、出口を決めてあげるとこで一気に湿気を流すことが出来ます。

現在は、24時間換気システム義務化され、窓を開けずに換気できるようになっています。

窓がないと換気ができずにカビが生えるといったイメージもありますが、気密性と換気性に優れているWBHOUSE!窓を作ると気密性が落ちます。せっかくの高性能なお家を作るのに、もったいなくないですか?

正しい換気方法と換気システムと換気扇を使うことによって、十分に換気することをしてカビの発生を抑えることも十分に出来ますよ。

「換気は、換気システムに任せて!それでも窓付けますか?」

裏の面がだいぶ見えてきたところで他のデメリットも。

他のデメリットは・・

防犯上不利になる

空き巣の侵入経路として一番多いのが、浴室の窓です。

浴室の窓は表からは目立たない場所にあったり、施錠を忘れがちな箇所だからです。

空き巣の面でも怖いですが、覗きや盗撮の面から言っても同じことが言えると思います。

掃除がしにくい

窓を作るということは、その分汚れる箇所が増えます。ということは掃除する箇所も増えます。

窓のサッシやレールの凹凸や水滴の付きやすい窓ガラス、ただでさえ掃除に手間がかかる場所です。
それに加えて結露やカビが発生しますし、もちろんホコリも溜まります。考えただけでめんどくさー!!ってなりますよね(笑)

防犯リスクを上げ、掃除の手間が増え、おまけにカビも発生させることになります。

それでも窓つけますか?

以上のような理由から、私は窓を付けないという選択をしました!
今のところ「窓が欲しかった!」と思うような出来事はありません。
今回、自分でこの記事を書いている今でさえ、振り返ってみても「やっぱり窓いらなかったなぁ」と思っています。

ブログを読んで下さっている方の中にも「窓いる派」の方がいらっしゃるかもしれません。
もちろん、窓があったら解放感があるし、明るいお風呂になると思います。でも一度、当たり前と思っていた「お風呂に窓」の固定観念をとっぱらって考えてみるものありだと思います。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

〈自己紹介〉
6年前、長い長い家づくりの迷路で迷子になっていた頃に、
”幸せを創造しつづける”を理念にしているフォレストと出会いました。
「マイホームは建てて終わりじゃない、むしろこれからがスタート」に気づき、
将来を共にするパートナーとしてフォレストを選び、ここで建てようと決心。

我が家は20年、30年、その先も長く過ごすものです。
自分自身の体験を通し、多くの人にWBHOUSEを知ってもらいたいと思い、
フォレストの発信をサポートをしています。

家づくりを始める皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。

姫路市在住。夫と子ども二人と猫とWBHOUSEに暮らして6年目。
好きな言葉はシンデレラフィット、嫌いな言葉はデッドスペース。
整理整頓と時々断捨離、収納やインテリアを工夫しながら日々の暮らしさを模索中。