こんにちは!
姫路でWB工法の家に住んで8年目になる、フォレストのちむです😺


ここ数年、お家づくりの現場ではフローリングの人気がぐんと高まっています。
掃除のしやすさやデザインの豊富さはもちろん、暮らし方に合わせて素材を選べるようになったことで、「床にこだわりたい」という方が増えているんです。

そこで生まれてくるギモン🤔
「無垢材のフローリングって、経年劣化が心配…」
というものがあります。

確かに、無垢材は合板とは違って“生きている木そのもの”。
生きている木なので、気温や、季節で伸びたり縮んだり、傷がついたり、日焼けで色が変わったり。
こう聞くと、「扱いが難しそう…」と不安に感じる気持ちもわかります。

我が家もそんな不安を持ちながらも無垢床を採用して8年間暮らしてみて思うのは、
無垢材のフローリングは劣化ではなく成長を楽しむ床だということ。
今日は、そんな無垢床と過ごした8年間のリアルな変化をお話ししたいと思います😊

年中さらさら。素足が一番気持ちいい床

無垢材の一番の魅力は、なんといっても“さらさらの触り心地”。
素足で歩いた瞬間にふわっと伝わる優しいあたたかさは、他の床材ではなかなか味わえません。
ほんのり広がる木の香りと、足裏に感じる自然素材ならではの柔らかさに、「あぁ、この家にしてよかったな」と思う瞬間がたくさんあります。

夏はベタつかず、冬もヒヤッとしすぎない——。
そのおかげで、わが家では一年中ほとんど素足で過ごしているほど。
スリッパを脱ぎたくなるような、そんな“気持ちよさの誘惑”が無垢材の魅力なんです😊

そして、この心地よさを特に実感するのが梅雨の時期。
外から帰ってくるとまとわりつくような湿気で「うわ〜…」となりますが、家に入った瞬間、床がサラッとしていて空気も軽やか。
思わず「はぁ〜、涼しい…」と声に出てしまうほど、無垢材がつくり出す“快適さ”を全身で感じます。
ときどき、大の字になって床に寝転び、手足をぐーんと伸ばして深呼吸。
これが最高に気持ちいい!
梅雨の密かなご褒美になっています✨

そんな心地よさを誰よりもよく分かっているのが、わが家の猫たち。
猫って本当に快適な場所を見つける天才ですよね。
夏になると三匹そろって、家のなかでもっとも涼しい場所の無垢床の上で伸び寝。
その姿を見るたびに、「やっぱり気持ちいいんだなぁ〜」とほほえましくなります。

反対に冬は、足元がキンと冷えるようなことがありません。
ほんのりとした柔らかい温かさが足裏に伝わり、ついついそのままゴロンと寝転びたくなるほど。
これは無垢材が湿気を吸ったり吐いたりしながら、家の中をいつも“ちょうどいい環境”に整えてくれている証拠なんです。

四季を通して心地よく過ごせるのは、無垢材が“生きている木”だからこそ。
自然素材を選んでよかったと、暮らすたびに実感しています✨

季節で変わる“生きている床”

無垢床を語るうえで欠かせないのが、この“変化する”という特徴。
木は生きているので、湿度の多い夏は膨らみ、
乾燥する冬には少し縮んで、床板にすき間ができます。

最初は私も「えっ、これ大丈夫なの?」とドキドキしました。
でも今では、この小さなすき間や微妙な表情こそが、無垢材の醍醐味だと感じています。

夏はふっくら、冬はキュッ。
床が季節の移ろいをそっと教えてくれるような感覚。
表情豊かに季節の変化を楽しませてくれます。
カレンダーより先に「そろそろ冬が来るな」と気づくのは、
だいたい床の表情が変わってきた頃です。

傷やへこみも“わが家の歴史”になる

無垢床でよく聞かれる心配といえば「傷」。
正直に言います。無垢材には傷がつきます。
おもちゃを落とした跡、椅子を引いた跡、走り回った小さな線。

でも、それがいいんです。

うちの子どもが小さかった頃、
お気に入りの車のおもちゃを何度も落としてできた“へこみ”。
クレヨンでちょっと描いてしまった“落書きの跡”。
当時は「ああ…やっちゃった…」と落ち込んだものですが、
8年たった今見ると、どれも懐かしい思い出に変わりました。

木が歳を重ねるように、家族も成長していく。
その軌跡が床に刻まれていく。

それが無垢材だからこそ楽しめる“経年の味わい”なんだと思います。

無垢材×WBHOUSEだからこそ、変化を前向きに楽しめる

ここで少し、家のつくりの話も。
フォレストが採用しているWB工法は、
壁の中に空気の通り道をつくる”特殊な構造になっています。

これが無垢材ととても相性がいいんです。

● 湿気がこもらない
● 夏のじめっと感が少ない
● 冬の過度な乾燥をやわらげる

湿度のアップダウンが少ないので、
木の伸び縮みもゆるやかで、無垢材が安定してくれるんです。
実際、我が家でも夏はさらさら、冬はギシギシ乾くことなく快適。
家全体が呼吸しているような心地よさがあります。

無垢材の「生きている変化」を、ちゃんと良い方向に運んでくれる。
それがWBHOUSEの魅力だと、住んで8年の今しみじみ実感しています。

弱点ももちろんある。でも工夫で大きく変わる

無垢材は素晴らしいですが、弱点がゼロではありません。
ただ、ちょっとした工夫で向き合い方が変わります。

● 床のすき間


冬になると、無垢の床がキュッと縮んで小さな隙間ができることがあります。
でも春には戻る自然な現象。
「えっ、これ大丈夫?」と最初は思うかもしれませんが、春になるとちゃんと元に戻る、無垢材ならではの自然な現象なんです。

この隙間に、たま〜に細かいホコリや小さなゴミが入り込むことも。
そんなときは、つまようじや細いブラシで“ホジホジ”タイム。
意外と夢中になってしまって、「あ、こんなところに入り込んでたのね〜」なんて発見があったりして…ちょっとした冬の醍醐味にもなっています。

とはいえ、目立つほど大きく開くことはわが家では一度もありません。
“生きている木”ならではの変化を、季節を感じるひとコマとして楽しんでいます。

● 小さなへこみ

濡れタオル+アイロンで木が膨らみ、ふっと戻ることがあります。
“自分で直せる”のも無垢材の良いところ😊

● お手入れ

お手入れは、とにかくシンプル。
普段は、掃除機をサッとかけて、あとは乾いたモップをスーッと滑らせるだけ。
無垢床はこれだけで十分きれいに保てます。

ベタつきや汚れが気になる日は、固く絞った雑巾で軽く水拭き。
特別な洗剤もワックスもいりません。むしろ、使わないほうが無垢材にはやさしいくらい。

そのおかげで、専用クリーナーを買い足したり、収納棚に洗剤ボトルが増えていく…なんてこともなし。
家計にも収納にもやさしい“ミニマルなお手入れ”で、気づけば8年間ずっときれいなままなんです。

「無垢床って手間がかかりそう」と思われがちですが、実はとっても扱いやすい素材。
大がかりなメンテナンスも、高価なワックスも不要。
素朴で、手間いらずで、だからこそ長く寄り添える――そんな床だと感じています。

“変わっていく床”が、暮らしを豊かにしてくれる

無垢材のフローリングは、新品の頃がピークではありません。
むしろ、時間が経つほどに表情が豊かになり、暮らしの深みを映し出していく——そんな不思議な魅力があるなぁと感じます。

最初は淡かった色味ですが、いつの間にか色が濃くなりますし、日に当たる角度や光の質によってツヤが変わる。
木目の表情も少しずつ変わってきます。
あれ?こんな木目だったっけ?と思うことも。
まるで家族の成長を見守るように少しずつ落ち着いた雰囲気へと変わっています。
その変化がまた愛おしくて、「あぁ、この家と一緒に年を重ねているんだな」と実感する瞬間も増えていきます。

そして何より心に残るのが、“家族の歴史”が刻まれていくこと。
小さかった頃の子どもが走り回って付けた小さなへこみ。
クレヨンでちょっと描かれてしまった跡。
おもちゃを落としてできた傷。
ふと傷や凹みを見たときには同時に当時の思い出がよみがえります。

無垢材は、ただ時間が経って古くなるわけではありません。
「経年劣化」ではなく、
経年でしか育たない美しさがある素材。
触れるたび、見るたびに、暮らしの歴史をそっと受け止めてくれるような、そんな特別な存在です。

無垢床の家を建てるということは“完成品の家”としてではなくて、
家と一緒に育つ。そんな感覚になるなぁと、8年経った今、そう思います。
家族の歴史を床がそっと記録してくれるような暮らしがしたい。

そんな方には、無垢床ほど心地よく寄り添ってくれる素材はないと思っています。
年月が経つほど好きになれる家をつくりたい方に、ぜひおすすめしたい床です。

🏡無垢床の家、ちょっと覗いてみませんか?

フォレストでは、無垢床を取り入れたお家を数多く手がけています。
写真では伝わりきらない“木の心地よさ”を、ぜひ宿泊体験で感じてみませんか?
一晩過ごすだけで、無垢床のよさがぐっと実感できます。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

ちむでした。

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